通電(電源を入れてもうんともすんとも言わない)しなくなってしまったパソコンの修理をご依頼頂くことがありますが、弊社はやむを得ずお断りしております。(データ救出などは承ります)

パソコンの修理部品は、メーカ傘下の保守会社にしか部品を流通させていません、なので一般のPCサポート企業はコンデンサやチップを部品単位で交換したり、一部流通する部品を購入して修理を行います。ただ、容易に想像つくと思いますが、これにはかなり無理があります。

私は10年以上メーカーの保守企業におり修理なども行ってきました、障害の原因と思われる部品があると交換を行い修理するのですが、ほとんどが新品の部品でした、工場に送り修理するのは、パソコンのメインの基板となる部品のみでそれ以外は、新品の部品に交換で対応します、もちろん、分厚いマニュアル本があり、分解の工程、ネジの寸法まで細かく記載されたものを見ながらの作業です。

なぜ、部品を修理しないのか?

理由は、修理の方が高くつくからです、例えば冷却用のファンは部品原価数千円です、これをわざわざ分解して修理したらどうでしょうか?

私がいた会社の壁にこんなポスターが貼られていました、『あなたの一分は缶ジュース一本分』社員のコスト意識を自覚させるためですが、なんでも無いこのポスターを自分の中ではとても大切に何度も思い出しては忘れないようにしています。
確かにエンジニア本人の賃金だけでなく、オフィス賃料、間接部門(人事、経理、技術部、事務員)の維持費、社員教育など、社員にかかるお金は1時間6000円以上かかるのは、社員の年収(私がいた企業では平均700万円)から逆算すれば容易に想像がつきます。
教育といえば、入社時に半年間、教育訓練本部でITの知識を叩き込まれましたが、初日に本部長から『あなた達(350人の研修)に10億円がかかっている』と言われました。エンジニアを自社内で育てるために一人300万円の研修費と半年分のお給料という、多大なコストを払って育成しているのです。
それだけでなく毎年20日間のスキル研修がエンジニアに義務付けられ、研修やWEBラーニングで様々な知識や技術を学ばせて頂きましたが、そういった費用もメーカは発生しているわけです。

話を戻します、すなわち、
一時間6000円以上の技術者が単価の低い部品の修理をするよりも、部品を交換してしまった方が安く上がるわけです。

じゃ、それを一般のPCサポートの企業にできるでしょうか?

答えは、『できません』

部品が入手できないからです、だから、ファンを分解して油をさしたり、コンデンサを交換して電源ユニットを修理したりするわけです。

通常、電源ユニットの障害時、メーカーならまるまる交換して修理対応します、部品代は1~2万円程度かかりますが、電源回りは新品に変わります、

では、メーカー以外の企業がやったらどうなるか、故障箇所をテスターを使って探り、壊れた電子部品を交換するわけです、

数分で終わればいいですが、故障箇所の特定、部品の交換、動作確認など、1,2時間はかかる作業です、6千円~1.2万円の人的コストがかかります、

一見安く済みそうですが、電源ユニットの大部分は古いままです、他の箇所も経年劣化でいつ壊れてもおかしくないままです、

電源ユニットは使用年数に比例して故障率が上がります、そう考えると数千円のコストの差であれば、新品に交換したいところですが、

メーカ以外のサポート企業にはそれができないのです。

マニュアルが無いので、どこに爪があるかもわからないままでの分解なので、至るところが痛みます、場所によっては分解時は必ず交換しないといけない部品もありますが、一般企業はそれを入手する術はありません。(元保守員だった私にとってメーカー以外の企業に(デスクトップならまだしも)ノートパソコンの修理を頼むなんて、怖くてとてもできません。)

プロの私がマニュアルを見ながら慎重に分解しても、プラスチックのフレームが欠けたりしてパーツを取り寄せながら修理を進めるものを、メーカー以外の人が完璧に修理できるとは到底想像できません。別のトラブルの原因を招きかねませんので部品は細かい電子部品単位では無くパーツ単位で交換すべきです、それ以外にも理由はありますが、これがメーカー以外に修理(メイン基板や電源ユニットについて)を依頼すべきではない理由です

ユーザのためににならない修理はPipuroはいたしません(HDDやメモリ、CPUなど新品の部品に交換できるものはPipuroで修理します)、メーカーの修理が必要と判断した場合はメーカーにおまかせします、Pipuroがサポートするのは、お客様のデータを救出するお手伝いです。

 

コストの話についてもう少しお話をすると、お客様から『ネットで調べて来てもらったら来るだけで3万5千円も取られた、しかも結局直らなかった』、『量販店でデータ救出の見積もりを取ったら17万円だった、高くて頼めない。』という話を伺いました、確かに一般消費者の感覚からするとパソコンを少し触ってもらっただけなのに数万円が軽く請求されるというのはとても受け入れられる金額では無いというのはわかります、ただ、先に話したようにしっかりした会社のエンジニアのコストは1時間6000円以上、さらにそこへ利益が乗らないといけないわけです。ですから金額だけで言えば、決して高く無いのです(ただ、一般のPCサポートエンジニアの方全員がメーカー並のコストが掛かっているかは別の話です、、。)、

ではどうしたら安い料金でサポートを受けられるのか?他社のことに関しては何とも言えませんが、Pipuroの場合、いかに短時間の作業で完結できるかにかかってきます、しかし、初回ご利用のお客様の場合、深刻な状況になっている場合が多く、さらにバックアップの設定もされていないため、復旧に多大な時間がかかります、
(非常に時間がかかる初回のお客様は高額になってしまうので初回割引としてかなりお値引きをさせていただいております)

実際、Pipuroの今の料金設定ではとても維持していける状態ではありません、それでもPipuroのサービス方針である、PCのトラブルの予防、予測、予後をしっかり行い、障害が起きにくい健全な状態になるPCの設定、バックアップの適切な設定、トラブルを起こさせない設定、これをしっかりとPipuroにおまかせ頂くことで、迅速な復旧を実現し、”短時間でサポートが完了する”=”料金が抑えられる”、という理想的なモデルを実現できると信じ、これからも頑張って行きたいと思います。

サポートの低価格を実現させるPipuroの特徴、

  1. Pipuroにて正しく初期設定を行い、リカバリメディアの作成や、バックアップの指導を行うことで、トラブル時に速やかに復旧させる。
  2. お客様に知識を持って頂くことでPipuroの作業を必要最低限に抑え、費用を抑える。
  3. データをしっかり守る仕組みを取り入れ、データを簡単に復元させる。
  4. 万が一、悪意のあるソフトなどが入り込んでも、すぐに復旧できる。

パソコンご購入段階からPipuroへパソコンの設定をおまかせ頂ければ、故障が起きた場合のデータ復旧に何万円もかからず、速やかに安く復旧できるようになります、

パソコンの購入の前のお悩み、購入後の適切な設定は、Pipuroへご相談ください!