加速するランサムウェアの脅威、2016年第3四半期の脅威動向を分析

ファイルを暗号化し、身代金(ランサム)を要求するランサムウェアの被害が急拡大しています、一番有効な手段は外付けのHDDに重要なファイルのコピーを行いパソコンから外して保管することです、まだバックアップをしたことがない方はとにかくバックアップをとってください

おそらく皆さんは自分はアンチウイルスソフトを入れているから大丈夫!アップデートだって頻繁にしているよ!と安心しきっているかたが多いと思います、そもそもこの誤解が悪意あるファイルの侵入を許してしまっている原因なのです。

まず、ウイルスとランサムウェアといったマルウェアは違うという事を理解していただくことが必要です、ウイルスはパソコンの脆弱ポイントをついて侵入を試みるのに対し、マルウェアはユーザが誤ってメールの中のリンクや、ホームページのリンクをクリックして感染してきます。
ウイルスは皆さんの意思に反して入ろうとするので、セキュリティソフトがイレギュラーな変更を検出して守ってくれます、一方、マルウェアは皆さんがリンクをクリックしたり、ホームページを見ようとしている以上、アンチウイルスソフトはその行為まで止めるわけにはいけません、それをされてはメールもホームページも見れなくなってしまいます。
アンチウイルスソフトは、それでも守るべく確実に悪意のあるファイルが存在するリンク先やファイルのパターンを事前に登録しておくことで、ユーザ自身が開こうとするとアクセスを遮断して侵入を防ぐ仕組みになっています。

もうお分かりかとおもいますが、セキュリティソフトが認識していないマルウェアやそのリンク先にアクセスすれば簡単に感染してしまうのです、しかも、セキュリティソフト側で対策が施されても、リンク先を変えたりファイルの中身を少し変更を加えた亜種が次々作られるというイタチごっこが続いています、その種類は今後も増えることでしょう、もはやアンチウイルスソフトなど役に立たないと思って頂いたほうが良い状態です。

じゃどうしたら良いのか?
・アンチウイルスソフトはもちろん入れてください、常に最新の状態になっているか定期的にチェックしましょう。
・感染経路はメールがほとんどです、心当たりがないときはメールを開かないことが最善です、開いた時も不用意にリンクをクリックしないように気をつけてください。
・メールソフトの迷惑メールフィルタを有効にしましょう、本当は必要なメールも振り分けられることもありますので、迷惑メール内もメールのチェックをしてください。
https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=012492
・慣れてくると、どんなメールが怪しいのか、どういうホームページのどんな広告欄をクリックすると感染してくる恐れがあるのか見えてくるようになります、諦めずに見極める目を養ってください。
・外付けタイプのHDDに重要なファイルをコピーし、パソコンから切り離して保管してください。

PC複数台を使用した企業様、絶対に消えては困るファイルを常に更新しており頻繁にバックアップの必要がある方などは、NASの導入が有効です。
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